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ペット防災「ペットの災害対策」

ペット防災「ペットの災害対策」

災害が発生し避難が必要な場合、ペットと共に速やかに非難ができる準備はできていますか?

災害時に備えるということを考えた時に、フードや飲み水、ペットシーツ、排泄物処理袋など、最低限必要なものを備蓄していたり、ペット用の避難袋を用意して持ち出せるようにしておくなど「持ち物」に対しては準備できている方は多いと思います。
実際何が必要なのか、あったら便利なものも含めチェックしてみましょう。

★ペット防災に必要なもの、あると便利なもの★
いつも食べているフード、飲料水、常備薬
 いつも食べている がポイント!
普段与えていない銘柄のフードや缶詰、レトルトなどを備蓄している場合、同じものを与えて食べるかどうか、体調に問題が出ないかなど確認しておきましょう。
常備薬がある場合、 与え方が分かるメモ も一緒に入れておきましょう。
フード、水は最低でも5日分は確保しましょう。
ペット災害グッズ(フード、水、常備薬)
携帯用フードボウル
コンパクトに収納できるできるだけ軽い素材のものがおすすめ!
いつもと違う容器で与えると飲食しない場合があるため、事前に慣れさせるか問題ないか確認しておきましょう。
ペット災害グッズ(携帯用フードボール)
トイレ関連グッズ(ペットシーツ、簡易トイレ、うんち袋など)
臭いなども含め排泄物の処理は特に注意が必要!粗相があった場合、速やかに掃除を行いましょう。
排泄物を入れるゴミ袋は、臭いを防げる袋を準備しておきましょう。
決まった場所でできない、マーキング癖がある場合は、マナーパンツ(おむつ)の着用がおすすめ!
ペット災害グッズ(ペットシーツ、簡易トイレ、うんち袋など)
クレート、キャリーバッグ、ケージ
似ているものや同じものを使っている方と間違えないように、飼い主情報とペット情報が分かるものを付けておきましょう。
視界を制限するために、まわりを覆うことができる布やバスタオルなどもあると便利!
ペット災害グッズ(クレート、キャリーバッグ、ケージ)
予備の首輪、ハーネス、リード、おもちゃ
紛失や避難時に破損してしまう可能性があるので予備があると安心♪ペットの名前や飼い主が分かるようにしておくとGood!
ストレスのかかる環境となるため、ストレス発散ができるおもちゃも準備しておきましょう。但し、音が出るものや走り回って遊ばせる行為は控えましょう。
ペット災害グッズ(予備の首輪、ハーネス、リード、おもちゃ)
迷子対策
災害発生時や避難所でペットと逸れてしまう可能性があります。マイクロチップの装着を推奨しますが、装着をしていないペットの場合は、迷子札や鑑札を首輪に付けておきましょう。
ペット災害グッズ(迷子対策)
ペット情報カード
飼い主の情報と合わせて、ペットの名前、種類、性別、健康状態などをあらかじめ記載しておくことで、逸れてしまった時や、お世話をしてくれる方に情報を提供することができます。これは災害時だけでなく、事故や病気など飼い主様が緊急時にも使えます。
ペットの名前や種類、性別など基本的なこと以外何を書いたらいいか分からない方は、初対面の人にペットを預ける場合を想定するとイメージしやすいと思います。WEB上にペット情報カードのテンプレートを無料でダウンロードできるサイトもありますので参考にして作成してみましょう。
ペット災害グッズ(ペット情報カード)

避難先はペットと同行避難をしてもいい避難所ですか?

環境省ではペットといっしょに行政指定の避難所へ行く「同行避難」を推奨していますが、全ての避難所がペットとの同行避難を許可しているとは限りません。また、同じ居住スペースで過ごせるとも限りません。 まずは居住地を管轄する自治体等にペットを避難所で受け入れているかを災害が起こる前にきちんと確認をしておきましょう。
ペット防災(同行避難)

同行避難をする時ペットはどうしたらいい?

犬の場合
リードをつけて、首輪が緩んでいないか確認しましょう。
暴風や豪雨の影響でケガをする恐れがある場合、小型犬や入ることができるサイズであればクレートやキャリーバッグに入れて連れて行きましょう。
猫の場合
クレートやキャリーバッグに入れ、扉をしっかり閉めましょう。
バスタオルで包んであげたり、洗濯ネットにいれてあげることで落ち着く猫ちゃんもいます。また逸走防止対策にもなりますので、性格に合わせて対処しましょう。

ペット防災 同行避難準備

知らない環境で不安になりやすいペットの場合
クレートやキャリーバッグ、ケージに布やタオルを被せて目からの情報を少なくしてあげると落ち着いてくれることがありますので、合わせて準備をしておくと便利です。

同行避難をスムーズに行うために

いつものお散歩などで自宅から避難所までの避難経路を実際に歩いておきましょう。最短距離を確認することも大切ですが、少し遠回りになるけど危険な場所が少ない道を探しておくことも重要です。
また、決めていた避難ルートが通れなくなる可能性もあるため、いくつか別ルートを確認しておきましょう。
同行避難:避難経路の確認

同行避難時に必要なワンちゃんの基本的なしつけはできていますか?

同行避難した先で役立つ基本的なしつけについて3つご紹介します。
日頃からできるようにトレーニングしておくことでストレス軽減にも繋がりますので、同行避難に不安がある方は参考にして取り組んでみてください。

クレートトレーニング

避難先では、ペットはクレートやケージに入って過ごさなければならない環境になります。いつもと違う環境でストレスをなるべく軽減してあげるためにも、クレート内でリラックスして過ごすことができるようにする必要があります。また、避難所での動物が苦手な人への配慮や安全の確保にもなりますのでクレートトレーニングは必ず行っておきましょう。

日頃からトレーニングをしておくことが大切
飼い主の「ハウス」という指示で嫌がらずに自ら入るトレーニングとなりますが、 中で静かに落ち着いていることができる ようになることが重要です。入ってもずっと鳴いていたり、出たくて扉をカリカリしたり齧ったりしてしまう場合は、クレートを好きになってもらいリラックスできる場所だと認識してもらうトレーニングを行いましょう。

猫の飼い主様より動物病院に行く時以外に連れ出さないため入れるのに苦労されるという話を聞きます。その場合はお気に入りの場所や隠れ場になるよう 普段からお部屋に置いておき慣らしておきましょう。 

ペット防災:避難時に役立つクレートトレーニング

人慣れトレーニング

避難所では、飼い主様以外の方がお世話をしてくれる場合があります。
知らない人に対して吠えたり噛みついたりせず落ち着いていられるようになれば安心です。

人慣れのポイント
知らない人を警戒して吠えたり逃げたりしてしまう場合、飼い主様以外の人からおやつをもらったり、吠えずにお座りできたら褒めてあげるなどいいことが起こると教えてあげましょう。

体を触られることが苦手な場合、いきなり触るのではなく褒める過程で少しずつ慣らしていきましょう。おやつをあげるタイミングで優しくタッチするところから始めてみましょう。

首輪やリードを付ける時や爪切りをする時に嫌がる場合、手におやつを持ったままチャレンジしましょう。ペロペロさせたまま行うのがポイントで、つまめるサイズのおやつがおすすめです。

ペット防災:避難時に役立つ人慣れトレーニング

人慣れが難しい場合は、ペット情報カードに「人が苦手、前脚を触ると怒る」などお世話してくれる人がケガをしないように注意点として記載しておきましょう。
トイレトレーニング

決められた場所で失敗なくトイレができるようにトレーニングをします。
普段生活している家の中であればそれで問題ありませんが、避難所などの外出先で役立つ 「トイレコマンドトレーニング」 をおすすめします。
トイレを促すコマンドを使ってコントロールするため、決まった場所でなくてもトイレをさせることができるようになります。

トイレコマンドトレーニングのポイント
コマンドを覚えさせましょう。
ペット自身のタイミングでトイレに行った時に、「しーしーしー」など声掛けをしましょう。

トイレ以外の場所でペットシーツを使って排尿を促してみましょう。
トイレをするタイミングをみて、いつものトイレから少し離れた場所にペットシーツを敷いて声掛けして排尿させてみましょう。広げたペットシーツの上でおしっこができたら褒めてあげましょう。慣れてきたら少しずつ距離を離して試してみましょう。

お散歩時にペットシーツを使って排尿を促してみましょう。
散歩ルートでいつも排尿する場所があればその付近で試してみましょう。特に決まった場所がない場合は、そろそろするかもというタイミングでトイレシートを広げて排尿を促しましょう。

ペット防災:避難時に役立つトイレトレーニング

完璧じゃなくてもちょっとした工夫で改善できる

しつけがうまくできず避難所で迷惑にならないか不安に思う飼い主様もいらっしゃると思います。

 トイレ以外で粗相しないか不安がある場合 マナーパンツなどのおむつ着用させる。
着用を嫌がりなんとか脱ごうとするワンちゃんもいますので、日ごろから慣らしておくとGood!

 知らない人やペットを見ると吠えてしまう場合 クレートやケージを布なので覆って目隠しをする。

 散歩以外にお出かけする機会がないワンちゃんの場合 ペットホテルに預けてみたり、クレートに入れて公共機関を利用してみるなど普段と違った体験をさせて反応を確認しておくといざという時の対策を事前に準備することもできます。

ペット防災:避難先のペット対策
基本的なしつけが問題なくできている場合でも、場所が変わったり外などの情報量が多くなる環境下ではできない場合もあります。散歩時に人がたくさんいる公園、横断歩道で信号待ちをしている時などにおすわりや待てなどの指示通り行動できるか、アイコンタクトがきちんとできるかなど普段からトレーニングをしておきましょう。
また、普段から洋服を着てもストレスにならないようにトレーニングしておくこともおすすめします。抜け毛飛散対策、寒い時期であれば防寒対策、天候によっては雨風の中避難所へ向かうこともありますので、レインコートや靴などに対しても抵抗なく着用してくれるとケガのリスクも少なくなります。
ペット防災

最後に

同行避難をする際は、いつも以上に迷惑が掛からないよう配慮する必要があります。
また、避難先で飼育ルールが設けられている場合はそれに従い、衛生的な飼育を心掛けなければなりません。そして避難所では、犬や猫のアレルギーを持っている方や動物が苦手な方もいるということを前提に行動しましょう。
慣れない環境で少しでもストレスを軽減するためにも、今からしっかり準備をしていざという時に備えましょう。

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