はじめに

突然ですが、あなたはワンちゃん派ですか？ネコちゃん派ですか？

言うまでもなく、両方好きという方もたくさんいると思います。しかし、お互いに習性が大きく異なるので、一緒に生活を送るには注意が必要です。

本記事では、ワンちゃんとネコちゃんの両方が仲良く快適な生活を過ごすための、ポイントをご紹介します。

まずワンちゃんネコちゃん習性の違いを知ろう

ワンちゃんの群れで行動し、飼い主に対し従順で、昼に活動して夜には眠りにつきます。
一方でネコちゃんの方は単独での行動を好み、自由気ままなマイペースで、昼はほとんど寝ている夜行性です。対照的とも言える習性のワンちゃん、ネコちゃんを同じ空間で飼うためには、飼い主さんの配慮が必要になってきます。

ワンちゃん、ネコちゃんは活動する時間帯が異なるため、無理やり同じ生活サイクルにしてしまうと、お互いにストレスを感じます。エサの時間や飼い主さんと遊ぶ時間や散歩の時間をずらしてあげる等、ワンちゃんネコちゃんに合ったペースで生活を送れるように、思いやりが必要です。

ワンちゃん、ネコちゃんの共通点は、自分のテリトリーを大切にしている点です。

お互いのテリトリーを侵さないためにも、高いところを好むネコちゃんにはキャットタワーや棚の上にクッションを置くなど、ワンちゃんが来れないスペースを作りをしましょう。

静かで狭い場所を好むワンちゃんには、階段下や廊下の隅にケージを置いたりして、ワンちゃんの「専用スペース」を用意しましょう。　

この「専用スペース」を用意してあげることで、ワンちゃんとネコちゃんが喧嘩をしてしまった時でも、自分達のテリトリーでクールダウンできるようになります。

また、ワンちゃん、ネコちゃんの遊び道具やエサをいれる食器などは、お互いに専用のものを用意しておきましょう。一緒に使う共用のものにしてしまうと、取り合いの喧嘩になるおそれがあります。

ワンちゃん、ネコちゃん先に飼うならどっち？

ワンちゃんを先に飼って、後からネコちゃんを飼うか、それともネコちゃんを先に飼って後からワンちゃんを飼うか。初めから両方とも飼うことが決まっているのであれば、同時に迎え入れてあげる方法もあります。

子犬と子猫を同時に育てていくのは大変ですが、ワンちゃんもネコちゃんも生後2～3ヵ月の「社会化期」と呼ばれる時期に一緒に飼い始めると、お互いのことを遊び相手として認識し、お互いに仲良しな関係になる傾向があります。

また、大人のワンちゃんがいる家庭に子猫が来る場合も、上手くいく傾向があります。群れを大切にするワンちゃんは、子どものネコちゃんを自分よりも順位が下だとみなし、世話をするからです。

大人のネコちゃんがいる家庭にワンちゃんが来る場合は、しばらくのあいだ注意が必要です。最初のうちはワンちゃんとネコちゃんの部屋を分けて飼育しましょう。徐々にケージ越しなどで2匹の距離間を近づけながら、慣れさせていきましょう。飼い主さんが無理に仲良くさせようとすると、互いの関係が悪化する可能性もあります。

共通して言えることは、今まで一緒に住んでいたワンちゃん、ネコちゃんのケアを十分にしてあげることが大事です。後からやってきた動物は、自分のテリトリーを侵略したり、飼い主さんの愛情を奪う存在です。

帰宅したら、今まで一緒に住んでいた方を先に抱っこしたり、餌を先にあげたりして、優先しているという姿勢を飼い主さんが示すことで、後から来た者への嫉妬心や敵対心を少なくすることができます。

まとめ

ワンちゃん、ネコちゃんを一緒に飼うことは、時には大変な事があるかもしれませんが、無理なことではありません。

焦らずじっくり仲良くなれるように目を配りながら、ワンちゃんとネコちゃんに愛情をたっぷり注いで育てる。そうすれば、ワンちゃんもネコちゃんも飼い主さんも、それぞれのペースでストレス無く生活できるはずです。