我が家のネコちゃんにもノミがつく?
予防対策や駆除方法についてご紹介!
はじめに
室内飼いのネコちゃんにも、ノミがつく可能性が十分にあることをご存知でしょうか?
一度室内に侵入すると厄介なノミは、ネコちゃんだけでなく人にも危害を加えます。
未然に防ぎたいものですが、そのためにはどうしたらいいのでしょうか?
ノミの予防対策と室内に侵入・繁殖してしまったノミの駆除方法などもご紹介
します!
室内飼いのネコちゃんにノミがつく原因とは?
ネコちゃんに寄生するノミの名称を「ネコノミ」といいます。
全長1~2ミリ程で大変小さいですが、繁殖力・生命力がとても強いため、室内に侵入したら季節を問わず繁殖しつづけるのがネコノミです。
では、ネコノミはどのようにして室内に侵入してくるのでしょうか?
外出時に人の衣服や靴に付着する
ネコノミは、名称からネコにしかつかないように思いますが、人の衣服や靴に付着して室内に侵入するケースがあります。ネコノミのジャンプ力は凄まじく、人の衣服にも簡単にはりつきます。たとえば、近所に住み着く野良ネコを触った人の衣服や靴に、ネコノミが付着したまま帰宅し、室内に持ち込んでしまうケースがあります。どんな人でもネコノミを外から持ち込んでしまう可能性があることは覚えておきましょう。
一緒に飼っているワンちゃんがノミを持ち込む
ネコちゃんとワンちゃんを飼っている場合は、お散歩中のワンちゃんにノミが付着し室内に侵入してくる可能性があります。
外の道路や茂みのあるような道にも、ノミの卵や幼虫、成虫などが落ちています。特にワンちゃんは、道に近い距離感で歩くためノミが付着しやすいです。
ワンちゃんにノミ・マダニ駆除剤を活用したり、お散歩から帰って家に入る前に、ブラッシングなどのケアをおすすめします。
ペット可の物件に入居している場合は要注意
賃貸のペット可の物件には、ネコノミに寄生されたネコちゃんも住んでいる可能性があります。玄関先やベランダ、部屋の隙間などから小さなネコノミが侵入してくることは十分あり得ます。さまざまな感染経路があることを理解しておきましょう。
他の猫との接触時にネコノミがうつる
ペット可のカフェなど、他のネコちゃんと接触したときに、ネコノミをもらってしまうこともあります。他のネコちゃんとのふれあいや、楽しいひと時を厳しく制限する必要はないですが、帰宅後にしっかりとケアをしてあげることが大切です。
ネコノミがもたらす人への被害
ネコノミは恐ろしいことに、人にも被害をもたらします。
主な症状として、ネコノミに刺されると激しいかゆみに襲われる「ノミ刺咬症」があります。さらに掻きむしったところから細菌が入り化膿したり、水ぶくれになることもあります。
また、ネコちゃんに引っかかれたり噛まれたときに、患部が化膿したり、リンパの腫れ、発熱、頭痛などが発症することがあります。これは、ネコノミが寄生するネコちゃんがバルトネラ・ヘンセラエという菌におかされ、そのネコちゃんに引っかかれた人の傷から感染する「猫ひっかき病」です。
そして、人がよくやってしまいがちな要注意な行為は、ネコノミを室内に発見した際に指で潰す行為です。ネコノミを潰してしまうと卵が飛び散ってしまい駆除したことにはなりません。また、その卵が手に付着したまま食事などをして卵が人の体内に入ると「条虫症(瓜実条虫)」になり、下痢などの症状を及ぼします。
日頃からのノミの予防方法
ネコちゃんにも人にも激しいかゆみや病気をもたらす厄介なノミ。
万が一室内に侵入して、繁殖してしまったら恐ろしいですよね。
そもそもノミを侵入させないようにするには、どうしたらよいのでしょうか?
帰宅後すぐに清潔な服に着替える
ネコノミが衣服などに付着してる可能性があるので、室内のネコちゃんに接触する前に、できるだけ帰宅後すぐに清潔な服に着替えましょう。脱いだ服は、長時間放置せず、早めに洗濯すると安心です。
玄関にネコちゃんが立ち入らないようにする
外出時、靴に付着したノミが玄関におちていることもあるので、市販のノミ駆除スプレーを玄関に置いて、外出後の靴などにスプレーをふりかけるようにしましょう。
また、ネコちゃんが玄関付近を出入りするとノミを室内に持ち込んでしまうので、フェンスなどを取り付けるなどの工夫をしておくと、さらなるノミ侵入予防になります。
室内の清掃を入念に行う
日頃からこまめな清掃を行っておくことも、ネコノミ予防対策の一つです。ネコノミは部屋のいたるところに潜み繁殖します。とくに、ソファ、ベッド、畳や隙間のあるところを好みます。すみずみ掃除機をかけたり、室内を清潔に保っておくことが大切です。
清掃にあわせて定期的に、市販のくん煙剤などのノミ・ダニ駆除薬を使用するのも効果的です。
シャンプーやブラッシングでお手入れする
ネコノミは水に弱く、シャンプーをして洗い流すことで、ネコノミの成虫やフンを除去できます。また、定期的なブラッシングは、ネコノミの早期発見に役立ちます。
日常的なお手入れ方法がノミ対策になるので、ぜひネコちゃんを入念にお手入れしてあげましょう。
ネコノミがついてしまった場合の駆除方法
ネコノミを体表に発見したら、基本的に病院に連れていきましょう。その前にできる応急処置と注意点などについて、前述の部分も含めまとめてみました。
- ネコノミを潰すのはNG!
前述でも述べたように、ネコノミを潰すと卵が飛び散り、かえって繁殖を促してしまいます。潰さずに駆除する方法が有効的です。 - 水につけるか、ノミ取り用のアイテムを使う
ネコノミは水に弱いため、水につけて溺死させる方法があります。
または、粘着テープにつけて丸めて捨てる方法も応急処置として役立ちます。
被毛に潜むノミをできるだけ排除したい、または予防できるように、ノミ取りクシ、ノミ取りシャンプー、ノミ取り用首輪などのノミ取り用アイテムを活用するといいでしょう。ホームセンターなどで気軽に手に入れることができるのでおすすめです。 - 3週間徹底的に室内を掃除する
ネコノミ予防にも通じますが、ネコノミを発見した際も室内の掃除を徹底的に行いましょう。ソファー、ベッド、クッションなどネコノミが好みそうな場所は入念に掃除機で吸引することがポイントです。掃除後はノミ・ダニ駆除スプレーも忘れずに振りかけておきましょう。
そして、最低でも3週間は徹底的な掃除を心がけましょう。 - はやめに動物病院へ連れていく
ネコノミの根本的な解決を目指すには、動物病院で獣医さんに相談し、お薬を処方してもらうことをおすすめします。スポットタイプや飲み薬があり、値段がリーズナブルなものもあるので、相談しながら適切なお薬を投与し、完全駆除へ導いてもらいましょう。
まとめ
我が家のネコちゃんのみならず人にも危害をおよぼす、ネコノミの恐ろしい危険性についておわかりいただけましたか?
寄生したネコノミの症状に苦しむ前に、事前の予防対策や駆除方法を知っておくだけで、日常生活にも取り入れやすいので、ぜひ参考にしてみてください。