ペットが亡くなったら、どうする?
火葬という選択
はじめに
家族同然であるペットには、いつまでも元気でいてほしいものです。とはいえ、生き物である限り、その時は必ず訪れます。ペットが亡くなった後、どのように供養したらいいのでしょうか。人間と同じでいいのか、色々と悩むこともあるでしょう。
今回は、多くの飼い主さんが選択しているペットの火葬について紹介します。
一般化しつつあるペット火葬
ペット霊園検索サイト「メモリアルなび」の行ったアンケートによると、ペットが亡くなった後に火葬を行った人が、全体の約7割を超えたとのことです。
一昔前であれば、近くの山林や田畑、自宅の庭などの私有地に土葬することが多かったかと思います。しかし現在は、マンションや賃貸アパートに住んでいる人も多く、また都市部であれば、戸建てと言えど、埋められるお庭がないお宅も少なくないでしょう。
なにより、私有地以外にペットを埋めることは法律で禁止されています。そのため、ペットが亡くなった後は火葬するのが一般的になってきたのだと思われます。
火葬の方法とその違い
ペットの火葬と一口に言っても、その方法は様々です。その後の供養方法にも関わりますので、あらかじめチェックしておくことをお勧めします。
- ペット霊園で火葬してもらう(個別火葬・合同火葬)
- 移動火葬車を利用する
- 自治体に持ち込む
一番なじみがあるのが霊園での火葬でしょう。お葬式をあげた後、そのまま納骨まで行える場所もあれば、遺骨は引き取らなければならないところもあります。また、他のペットと合同で火葬する場合、多くは料金が割安になりますが、遺骨が返ってこないこともありますから、事前の確認は忘れないようにしましょう。
移動火葬車は、自分で遺体を運ぶ必要がないのが一番のメリットです。提携先の寺院に車で運んで、お葬式も行ってくれる業者もあります。
それから、業者を手配せずに、お住いの自治体に持ち込むこともできます。市区町村によっては、動物専用の火葬炉で、有料で火葬を行ってくれるところもあります。しかし、ペットは法律上「モノ」なので、一般廃棄物として焼却処分されるところの方が多いようです。
さらに、ペット専用火葬炉があったとしても、個別火葬ができるところもあれば、合同火葬のみのところ、遺骨の返却や立ち合いが不可というところもあり、やはり対応は様々ですから、詳しく問い合わせたほうがいいでしょう。
火葬する際の注意点
ペットの種類や、お住まいの自治体によって、利用できる火葬の方法は異なります。特に大型のペットについては、火葬炉の大きさ制限に引っかかる場合もありますから、よく確認しておきましょう。さらに、自治体によっては、移動火葬車を利用した自宅での火葬が出来ない場合もあるようなので、注意が必要です。
人間と同様に、ペットを火葬する際にも副葬品を入れたいと思う飼い主さんもいることでしょう。副葬品としては、お気に入りだったフードやお花などを納める方が多いです。しかし、金属やガラス製品、化学繊維の含まれたもの、人形類などは、多くの場合納めることが認められないため、金属パーツのある首輪などは、火葬の前に外しておいてください。火葬炉によって燃やせるものや量は異なるので、副葬品の詳細は、依頼する業者によく確認してくださいね。
まとめ
今回は、ペットの火葬についての情報をまとめてみました。
自宅近くにどんな業者がいるか、どう調べれば分からないという方は、かかりつけの獣医さんに相談すると、アドバイスがもらえるかもしれません。悲しみの中で色々と考えるのは難しいでしょうから、普段から少しずつ、情報収集しておくといいのではないでしょうか。
参考:ペット火葬場検索net