その時が来たら、どうする?
ペットの供養方法まとめ
はじめに
考えるだけで辛いことですが、大切なペットとお別れする日は全ての飼い主さんに訪れます。大きな悲しみの中で色々なことを考えたり、情報を探したりするのはとても辛いはず。
あとで後悔しないよう、どのような供養ができるのかをあらかじめ知っておいたほうがいいでしょう。今回は、ペットの供養事情をまとめました。
ペット供養の今昔
一昔前なら、ペットが亡くなったら、自宅の庭や近所の空地や山林などに埋めていたという方が多かったのではないでしょうか。小さな魚や虫などがペットである場合は、今もそうする方が少なくないでしょう。残念ながら、日本の法律上では「モノ」として扱われているペットですが、今の飼い主さんたちの多くは、「大切な家族の一員」であると考えています。家族である以上、きちんと供養したいと思うのが人情ですよね。
また、現代は賃貸アパートやマンションに住んでいて、埋葬できるような私有地のない人も少なくありません。だからといって、公共の公園や他人の土地に勝手に埋めたり、あるいは川や海に流したりすると、ペットのサイズや種類に関わらず、法律違反となります。「昔はみんなそうしていた」は通じませんので、ご注意ください。
みんなどうしてる?一般的な供養とは?
ペットの火葬・葬儀ができる霊園検索サイトWebサイト“メモリアルなび”(運営会社:イオンペット株式会社)が行った調査によると、犬もしくは猫を亡くした経験のある飼い主の7割以上の人は、ペット霊園や移動火葬車などを利用し、火葬をしたそうです。
自宅で埋葬したと答えた人は約14%ほどで、火葬が一般的になっていることが分かります。ただし、一口に火葬と言っても方法は様々ですし、火葬したあとの供養方法にも色々な選択肢があります。
自宅の庭に埋葬する
私有地である自宅の庭への埋葬は、法律的には問題ありません。しかし、近隣のことを考えると、腐敗臭などへの配慮は必要でしょう。
小型のペットなら、穴を掘るのもそれほど大変ではないかもしれませんが、大型犬の場合、土葬するためにはかなり大きく深い穴を掘る必要があります。それを考えると、やはり火葬してからの埋葬が望ましいと言えます。ペット用の土に還る骨壷も市販されています。
自宅の中で供養する
賃貸や庭のないマンション・アパート暮らしの方は、室内(あるいはベランダなど)に仏壇や供養棚を設けてみてはいかがでしょうか。人間と同様に、遺骨は霊園などに埋葬して、仏壇には遺影を飾っておくのもいいかもしれません。
ペット用の仏壇や「供養セット」など、様々なものが市販されていますので、ペットの好みに合ったものを選ぶのも、供養の一つになるでしょう。
霊園や納骨堂で供養する
専用のペット霊園を設けていたり飼い主とペットが一緒のお墓に入れたりするお寺も、少しずつですが出てきました。また、お墓自体は一緒にできなくても、同じ霊園内で供養できる場合もあります。ペットが家族の一員として認められるようになってきたことが伺えますね。
火葬や葬儀、永代供養までお願いできるところもあります。また、他のペットと一緒に合同で納骨するか、個別に納骨するかということも考えましょう。場所によって条件やサービス、費用が大きく異なるため、安心・納得して供養できる場所を探しておくことが大切です。
その他の供養方法
火葬してから、遺骨を細かく砕き、自然散骨するという方法もあります。人間の散骨にはしかるべき手続きを踏んで、「埋葬許可証」を取得することが必要ですが、ペットには不要です。ただし、自宅以外の場所に散骨をする場合は、その場所の自然環境への配慮や土地の所有者からの許可は必要でしょう。
また、骨の一部を入れた「ソウルジュエリー」を作り、手元に置いたり、身に着けたりして、亡くしたペットを身近に感じながら、供養するという方法もあります。
本記事の他にも、火葬についてや、様々なペット供養の形についてご紹介しています。ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、現代のペット供養事情をご紹介しました。なお、すぐに供養できず、自宅で安置する必要がある場合は、ドライアイスや保冷剤、市販の専用棺などを使用することも検討しましょう。
後で悔いが残らないよう、どんな供養方法があるか、ぜひ頭の片隅に置いておいていただければと思います。